アヴェンゾアール(1091~1162)は、セビリア(スペイン)に生まれ優れた臨床医として有名な人物です。彼は食道がん・胃がん・中耳炎などを病理学的に観察しています。取り上げて有名なのは疥癬を初めて明らかにしたことです。このことから彼は"寄生虫学"の開祖と称されています ...
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カテゴリ: 医学よもやま話
医学よもやま話-8.イブン・ナフィスによる肺循環の発見-
イブン・ナフィス(1210~1288)は、医学・生理学・法学者で、血液の肺循環を最初に初めて発見した人物です。彼は人間の解剖も行い、肺循環の発見に加えて冠状動脈および毛細血管循環の初期の洞察を与えました。彼の著書「アヴィセンナのカノンの解剖学に対する注釈」の中に, ...
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医学よもやま話-7.悲劇の肺循環発見者-
肺循環によって、二酸化炭素を含んだ血液が肺に運ばれて酸素を吸収し、二酸化炭素を放出する心臓と肺の間の血液循環を肺循環といいます。ミカエル・セルベトゥス(1511~1553)は、スペインの医師であり神学者でもありました。彼は科学的な好奇心から,人体の仕組みを理解しよ ...
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医学よもやま話-6.ギリシア神話の太陽神としてはアポロンが最も有名ですが、本来の太陽神はヘリオスであることを知っていますか-
アポロンは、信仰初期には 死神や疫病神という有難くない神だったと考えられています。医学が発達していない古代では疫病の正体が分からず、すべて神の仕業と考えられていました、元が疫病神の性格を持っていたアポロンが弓を放ち、その矢に当たると病に倒れると信じられてい ...
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医学よもやま話-5.梅毒という名の命名者-
493年頃、クリストファー・コロンブス(1446?~ 1506)が 新大陸からヨーロッパに持ち込んだとされている梅毒は、1494年のフランス王シャルル八世 (1470~98)のナポリ遠征によってイタリアに持ち込まれ、数年でヨーロッパ全土に猛烈な早さで蔓延しました。当時、フランスでは梅 ...
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