ちょっと一休みして古代の遺跡について見てみ見ましょう。

本来医学切手を収集していますが、気になる内容の切手も収集していますから、この中から今回は「古代の世界七不思議」にお付き合いください。

世界の七不思議は、古代ギリシアの数学者にして旅行家であるビザンチウムのフィロン(紀元前260年~紀元前180年)が紀元前225年頃に著した『世界七つの景観』に紹介されています。

ギリシアの歴史家ヘロドトスが、7つの驚異的な建造物を「世界の七不思議」と名付けたのが七不思議の最初と言われていますがそれは間違いです。

世界の七不思議とは、7つの建造物のことで、以下の7つを言います。

1.ギザの大ピラミッド

2.バビロンの空中庭園

3.エフェソスのアルテミス神殿

4.オリンピアのゼウス像

5.ハリカルナッソスのマウソロス霊廟

6.ロードス島の巨像

7.アレクサンドリアの大灯台

世界の七不思議の内「マウソロス霊廟」や「エフェソスのアルテミス神殿」のように遺構や遺跡がわずかに残っている例もあれば、「バビロンの空中庭園」や「ロドス島の巨像」のように完全に破壊されて痕跡も残っていない例もあります。

実際これら7つの内現存しているのはギザの大ピラミッドだけです。

※上記7つの内「アレクサンドリアの大灯台」は、実際にはフィロンの選んだ7つには含まれていません。

その理由としては、フィロンが自分の国の不思議は入れないことに決めていたためで、フィロンが選んだのは「バビロンの城壁」でしたが、バビロンの空中庭園とバビロンの城壁が誤って同一視された結果、「アレクサンドリアの大灯台」が導入されたと言われています。

スイスに本拠を置く「新世界七不思議財団」が2007年に以下の新・世界七不思議を選定しています。

1.万里の長城
2.ペトラ遺跡

3.コロッセオ

4.チチェン・イッツァのピラミッド

5.マチュ・ピチュ

6.タージ・マハル
7.コルコバードのキリスト像


切手は2008年ガンビア発行の「古代世界の七不思議(2008)小型シート」で、世界の七不思議が紹介されています。

ハリカルナッソスのマウソロス霊廟(最上部左)、ロドス島の巨像(最上部右)、ギザの大ピラミッド(上から二段目左と上から三段目左)、バビロンの空中庭園(上から二段目右)、アレキサンドリアの大灯台(上から三段目右)、オリンピアのゼウス像(下段左)、エフェソスのアルテミス神殿(下段右)。



世界の七不思議.ガンビア.2008