トリカブト(鳥兜・学名Aconitum)は、キンポウゲ科トリカブト属の総称です。

トリカブトは、アコニチン、メサコニチン、ヒパコニチンなどのアルカロイドを含み、植物界最強の猛毒を有しています。

これを摂取すると嘔吐、下痢、呼吸困難、呼吸まひ、手足のしびれなどが起き、少量でも死に至ります。

食べると嘔吐・呼吸困難、臓器不全などから死に至ることもあり、経皮吸収・経粘膜吸収され、経口から摂取後数十秒で死亡する即効性があります。

トリカブトによる死因は、心室細動ないし心停止を引き起こします。

漢方ではトリカブト属の塊根を附子(ぶし)と称して強心作用、鎮痛作用を目的として薬用に用いますが、専門的な薬学的知識を必要とし、非常に毒性が強いため素人は処方すべきではありません。


1983年フランスの「高山植物切手」でトリカブトが描かれています。



トリカブト.フランス.1983



1982年東ドイツの「毒草切手」でトリカブトが描かれています。



トリカブト.東ドイツ.1982




1961年ハンガリーの「花切手」でトリカブトが描かれています。



トリカブト.ハンガリー.1961