センナは、マメ科ジャケツイバラ亜科の植物で、生薬名としてはセンナの小葉を言います。

センナは上エジプトとスーダンのハルツーム付近に自然分布し、栽培もされておりインドやソマリアでも栽培されています。

センナは和名では、センナ、ホソバセンナ、アレクサンドリアセンナ、チンネベリセンナ、ホソバセンナなどいろいろと呼ばれています。

センナは古くからアラビアの医師によって使用されていた植物で,欧米諸国では繁用されている緩下薬です。

生薬としてのセンナは下剤として使用され、有効成分はアントラキノン類およびその配糖体です。

昔は堕胎薬として利用されていたという説もあるようです。

センナは比較的刺激の強い下剤に分類され、便秘に対し強い効果を示すことに加えて、子宮収縮作用、骨盤内臓器の充血作用をきたし、流早産を誘発する可能性があることから妊婦が服用には十分な配慮が必要です。

日本薬局方での基原植物に該当するセンナの果実・小葉・葉柄・葉軸は医薬品として扱われるので、食品である健康茶などに含まれることは法律で禁止されています。

センナの茎は効能を謳わない限り食品扱いであることからして、効能を謳わないならば食品である健康茶などに茎が含まれていても法的には問題はなく、実際にそのようなものが市販されています。

茎は食品として扱われることからしてセンナの茎のみが入っているお茶であれば、薬事法上問題ありませんが、「センナ茎茶」と表示していながら、ティーバッグの中身を見ると、「センナ(センナの葉)」が入っているケースが度々あります。

健康茶中に茎以外の部位が添加された「センナ茶」は、薬事法違反となります。

医薬品成分であるセンナの葉・果実が含まれているセンナ茶は、健康被害を引き起こす可能性があります。


切手は1988年ガボン発行の「薬用植物切手」で、ハネセンナが描かれています。



ハネセンナ.ガボン1988



切手は1961年ガボン発行の「普通切手」で、センナが描かれています。



センナ.ガボン.1961


切手は1966年フランス領ソマリ海岸発行の「花切手」で、アレキサンドリアセンナの花が描かれています。



アレキサンドリアセンナ.フランス領ソマリ海岸.1966