医療に役立つ植物を薬用植物と言いますが、世界中には多種の薬用植物が存在しています。
薬用植物の効能は、伝統的に経験と勘により実証され、必ずしも科学的には解明されていません。
全世界から薬用植物は発行されていますので、数回に分けて紹介していきます。
第1回目は、おなじみのニチニチソウ(日々草)です。
ニチニチソウは、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草でマダガスカル島原産と言われており現在では熱帯地域で広く栽培され、帰化もしている。
日本には1780年頃(安永~天明)渡来したと言われています。
日本では草丈30~60cmの1年草として扱われるが、原産地では高さ約70cmの多年草となります。
夏から秋に淡紫色、白色、白に赤目などの花を葉腋に付けます。
ニチニチソウの名前の由来は、1日ごとに新しい花に咲き代わることによります。
糖尿病の治療薬として使用されていましたし、小児白血病や悪性リンパ肉芽腫症のホジキン病などの治療に利用されるようになましたが、薬効はさほど期待されてはいません。
ニチニチソウには、"ビンカアルカロイド"と総称される、10種以上のアルカロイドが、全草に含まれており、そのうちの、ビンクリスチンとビンブラスチンには、細胞分裂阻害作用があり、抗がん剤として用いられますが、脱毛などの副作用・毒性があるので、素人の利用は極めて危険です。
切手は1995年イギリス領アセンション島の「花切手」で、ニチニチソウが描かれています。
切手は1992年セントビンセント発行の「カリブの薬用植物切手」で、ニチニチソウが描かれています。
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