パブロ・ピカソ(1881~1973)は、1897年に「科学と慈悲」と題する絵画を描いています。

この絵画を描いた時は、ピカソ16歳の時です。

この絵画は、医師が時計を見ながら女性患者の脈を取り、病床の左側にはこの女性患者の子供を抱いた修道女が女性患者に薬を渡そうとしている光景がリアルに描かれています。

医師を「科学」、そして修道女を「慈愛」として描いています。

この絵画からは、女性患者は重病で今にも息を引き取るような状況で、薬石甲斐なく医師はもはや手の施しようが無く、患者の脈を診ることしかできない悲惨な状況がひしひしと伝わってきます。

切手は1978年スペイン発行のものでピカソの「科学と慈悲」が描かれています。



科学と慈愛.スペイン.1978



切手は1998年モントセラト発行の「20世紀の有名な男性と女性の小型シート切手」で、4枚の切手と小型シート面にはピカソと彼の作品のゲルニカが描かれています。



ピカソとゲルニカ.モントセラト.1998