慢性関節リウマチの主な症状は手足をはじめ、全身の関節が腫れて痛み、特に手指がこわばっり、更に病状が進行すると関節が変形したりする病気です。

慢性関節リウマチの患者は、現在日本においてはおよそ70万人、そして毎年約15000人が 発病すると推計されています。

関節リウマチの患者の男女比は、男性1に対して女性が4で、圧倒的に女性に多い病気です。

なぜ女性に多いのか、その原因は現在でもはっきりしたことは分かっていません。

関節リュウマチは、一種の自己免疫疾患ですがこの自己免疫関係の病気は全体的に女性の患者が多い傾向にあります。

原因としては、女性ホルモンであるエストロゲンが自己抗体の働きや、免疫反応を促すサイトカインなどの物質を活性化させやすいと考えられています。

本来免疫システムは、生体内に侵入しくる細菌やウイルスなどの外敵を攻撃して、自分の健康を守るたいせつな仕組みでが、まれに免疫担当の細胞が勘違いを起こして、外敵ではなく自分自身の体を攻撃も目標とする抗体が体内にでてきてしまうことがあります。

これが自己免疫です。

女性ホルモンであるエストロゲンは、異物とまちがえて自己に反応してしまう抗体の産生を活性化させやすいのです

また、関節リウマチの女性が出産して、産後に授乳をつづけていると、症状が悪化するケースはよくあります。これにも、プロラクチンの影響が考えられています。

一般的に考えると、慢性関節リウマチは年配の病気と思われがちですが、現実はそうではなくは働き盛りの30~40歳代からの発病が多くみられます。

更に慢性関節リウマチの患者の血縁者には慢性関節リウマチの人が多いと疫学的統計もあります。

切手は1977年ベナン発行の「世界リウマチ年記念切手」で、腕や膝に包帯を巻いたり、杖をついて歩くリウマチ患者と診療所が描かれています。


リウマチ.ベナン.1977


切手は1980年フィリピン発行の「第4回東南アジア・太平洋地域リウマチ会議記念切手」で、リウマチに侵された患部が描かれています。


リウマチ.フィリピン.1980