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現在日本国内でも梅毒は大流行しています。

新型コロナウイルスの流行に隠れて、ほとんど報告されていませんが2020年も日本国内でも5601人(2021.12.20.時点)の患者が発生しています。

数回に分けて梅毒についての関連する事項と切手を紹介して行きたいと思いますので、よろしくお付き合いください。

梅毒は古来より旧大陸に存在したという説と、新大陸のアメリカから持ち込まれたという説が昔から論じられています。

現在では新大陸に風土病として存在していた梅毒を、新大陸を発見したコロンブスらがヨーロッパに持ち込み現在のように世界的に蔓延したと考えられています。

コロンブス一行は、第1回航海でイスパニオラ島(ハイチ島)からもち帰り、1493年、まずバルセロナ全市で流行そして1495年、フランスがイタリアに進駐したとき、傭兵にいたスペイン人からイタリア人に感染しナポリで大流行しました。

梅毒を引き起こす梅毒トレポネーマに対する免疫力を全く持ち合わせていたなかった欧米人の間で梅毒は瞬く間に流行し、激しい症状を呈する病気として恐れられていました。

当時の梅毒の症状は、現在の症状に比べてはるかに激しく、感染早期に鼻が欠けたり、精神障害を起こしたりすることから多くの階層で恐れられました。

当時は梅毒の原因菌は分からず、治療法もなく一般庶民から国王に至るまで梅毒感染から逃れられなかったのです。


切手は1992年バハマ発行の「コロンブス初上陸500周年記念小型シート」で、1492年10月12日、西インド諸島・グアハニ島に上陸しようとするコロンブス一行とそれを見つめる先住民たちが描かれています。


コロンブス上陸.バハマ.1992


切手は1992年米国発行の「コロンブス新大陸到達500年4種連刷切手」の内の1枚でで、コロンブスのアメリカ大陸初の上陸の光景が描かれてます。


コロンブス上陸.アメリン.1992

梅毒が新大陸から伝来したことに関しては、日本近代皮膚科学の確立者で東京大学教授土肥 慶蔵(どひ けいぞう:1866~1931)が詳細に調査し著した『世界黴毒史』(1921)に記載されています。