中世ヨーロッパでは、尿の観察を病気の重要な診断法として広く用いられていました。
医師はすべて透明のガラス容器の検尿瓶に尿を入れて、これを明るい光にかざして尿の色・混濁・浮遊物・匂いなどを観察し、病気を診断しました。
今でもヨーロッパの美術館や寺院には、この時代の医師の姿を描いた絵画や彫刻が数多く残されています。
中世の医師のシンボルこそがこの検尿瓶だったのです。
切手は1982年オーストリア発行の「第5回ヨーロッパ泌尿器学会会議」で、検尿瓶に取った尿をかざして観察するペルシアの名医アビケンナ(980~1037)の姿が描かれています。
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