尿検査とは、尿中に存在する細胞やたんぱく質、糖などにより身体の健康状態を調べる検査です。

主に、腎臓系や尿路系の疾患を発見するのが目的ですが、これらの結果から糖尿病や肝臓病、膠原病や骨髄腫、がんなどの発見につながることもあります。

切手は、1971年ベルギー発行の「インスリン発見50年記念切手」で、インスリンの分子構造式と共に『ベネディクト法』による糖尿の検査が描かれています。


尿検査.ベルギー.1971

ベネディクト法による尿糖の検査は、尿糖によって青い銅(II)イオンが還元されることを利用します。

向かって右側の青色は、尿中には当は存在せず正常で、右側に行くに従って尿中の糖の量が多くなりますので、右端の黄色は尿糖値が強陽性となります。

現在では、ベネディクト法は殆ど使用されること無く、テステープによる検査が行われています。

現在は、「尿試験紙(テステープ)」を尿に浸し数秒から120秒前後で試験紙の発色の状態で異常、正常が簡単に鑑別できます。

検査の種類としては、

白血球・赤血球・潜血・ビリルビン・ケトン体・ブドウ糖・タンパク・pH・亜硝酸塩・比重などを簡単に調べることができます。

切手は1992年ブラジル発行の「糖尿病研究の切手」で鳥のシッポが、尿糖検査の「試験紙(テステープ)」として描かれています。



テステープ.1992

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