1895年11月8日の夜、ドイツの物理学ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(1845~1923)は、陰極線の研究中に偶然に写真乾板を刊行させる極めて透過性の強いX線を発見しました。
1895年12月28日、レントゲンは物理学・医学会で彼が撮影した妻の手のX線写真を供覧してX線の発見を発表しました。
レントゲンのX線の発見により、放射線医学の幕開けとなります。
何でも透過するX線はすぐに医療に応用され、画期的な診断ツールとして、現在でもCTを初めとする先端医療機器に用いられているほか、空港の手荷物検査、建物の非破壊検査等幅広く活用されています。
レントゲンは科学の発展は万人に寄与すべきであると考え、X線に関し特許などによって個人的に経済的利益を得ようとは一切していませんし、ノーベル賞の賞金についても全額をヴュルツブルク大学に寄付しています。
レントゲンがX線に関して特許を申請し認められていたならば、恐らくノーベル以上の、巨万の富を築くことができたと思います。
これは科学者としての高潔な姿なのでしょう!!
レントゲンは、X線発見の功績により1901年、第1回ノーベル物理学賞を受賞することになります。
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切手は1967年サモア発行の「南太平洋保健事業切手」で、胸部レントゲンを撮影する様子が描かれています。
切手は1977年中央アフリカ発行の「著名人切手」で、レントゲンの肖像とともに胸部X線写真を取る光景が描かれています。
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