採血とは血液検査や生化学検査などの臨床検査を行うために生体から血液をとる方法です。

採血する箇所としてはほとんどが静脈(静脈採血)からですが、検査の種類によっては動脈(動脈採血)からも採血します。

人の体の中を流れる血液の量は、体重の13分の1から12分の1ですから、例えば体重60 kgの場合は、約4600から5000mlの血液が体内を流れています。

また、赤血球の寿命は120日前後ですから採血をしなくても 60kg の人であれば、毎日 35mlの血液が新しいものに入れ替わっています。

検査の為の採血では平均10~20ml程度の血液を採血してもで、多くて採血によって貧血になることはありません。

最近では自動分析装置の精度が非常に良くなり、僅かな血液で数十項目の検査が可能となり、検査のための採血の量も少なくなってきています。


切手は1954年ハンガリー発行の「母性保護切手」で妊婦の採血光景が描かれています。



採血.ハンガリー.1954



切手は1984年リヒテンシュタイン発行の「職業切手」の中の1枚で、採血光景が正確に描かれています。



採血.リヒテンシュタイン.1984