白内障とは、水晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになることを言います。

一昔前までは、「白底翳」(しろそこひ)と呼ばれていました。

白内障になる原因としては、水晶体を構成する蛋白質であるクリスタリンが会合することで変性し、黄白色または白色に濁ることにより発症するとされています。

しかし、根本的な原因は解明されておらず、水晶体の細胞同士の接着力が弱まったり、水分の通りが悪くなったりして起こるのではないかとも言われています。

白内障の発症は、45歳以上の中年に多く、年齢を重ねるにつれて割合が増加す傾向にあります。

このため、水晶体の白濁そのものは、病気ではなく、皮膚のシミや皺などと同じく老化の一環であるという考え方もあります。

成人の白内障とは異なり、乳幼児が発症する先天性白内障や若年性白内障は、視覚の発達に悪影響があると認められる際にはなるべく早く手術する必要があります。



切手は1998年ネパール発行の「失明撲滅キャンペーン切手」で、左に成熟白内障の目が描かれ、右には盲目の男性を主導している光景が描かれています。



白内障.ネパール.1998