ツツガムシ病(恙虫病)は、ツツガムシリケッチアの感染によって引き起こされる、人獣共通感染症で野ネズミなどに寄生するアカツツガムシ等のツツガムシに刺されることにより発症します。
ツツガムシに刺されてから5~14日後に、39度以上の高熱とともに、2日目ころから体幹部を中心とした全身に、2-5mmの大きさの紅斑・丘疹状の発疹が出現しますが、5日目ころには消えてしまいます。
ツツガムシ病の主要三兆候は、刺し口・発熱・発疹は患者の90%程度にみられます。
倦怠感、頭痛、刺し口近くのリンパ節や全身のリンパ節の腫れも多く見られる症状です。
重症例では、播種性血管内凝固症候群や、多臓器不全で死亡することもあります。
治療にはテトラサイクリン系の抗菌薬(ドキシサイクリン、ミノサイクリン)が第一選択となり、クロラムフェニコール、アジスロマイシン、リファンピシンも使用されます。
ペニシリンをはじめとするβ-ラクタム系抗生物質は全く効き目がありません。
山歩きをするときには呉々もツツガムシにご注意!!
海外では、パキスタンから南洋諸島そして、ニューギニアからオーストラリアの広い地域に渡って発生しています。
切手は1976年マレーシア発行の「医療研究所75年記念切手」で、ツツガムシの幼虫とその幼虫が寄生する人と野ネズミおよび治療薬のクロラムフェニコールと記載された注射器が描かれています。
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