ピンクリボン(Pink ribbon)とは、乳がんの撲滅、検診の早期受診を啓蒙・推進するために行われる世界規模のキャンペーンで使用されるシンボルマークです。

日本人女性のうち、乳がんを発症する割合は約20人に1人と先進国の中でも非常に少なく、その結果乳がんの早期発見が遅れ、乳がんで死亡する女性の数は年間約1万人弱と報告されています。

そのことから、乳がんの撲滅、検診の早期受診キャンペーンは年を増すごとに拡大して、検診を受ける女性も増加していますが、まだまだ不十分です。

シンボルであるピンクリボンの由来については、さまざまな説があります。

「まだ乳がんについての研究が浅かった1980年代のアメリカの小さな町で、乳がんで死亡した女性の母親が、この女性の娘である実孫に、同じ悲しみを繰り返さないよう、願いを込めて手渡したものがピンク色のリボンであったことに端を発するとされる説。

この行為が乳がんの恐ろしさと、乳がんについて知り、考えるきっかけをこの町の住人に広め、その後、草の根的な活動により、アメリカ全土はもとより、ヨーロッパ、アジアなど全世界的に広まった」説。

日本でのピンクリボン運動が一般的に認知されるようになったのは、2000年代に入ってからで、先進国に比べてまだまだ普及していないのが実情です。



切手は、1996年米国発行の「乳ガン認識切手」で、女性の横顔のシルエットと乳ガン周知運動を象徴するピンクリボンが描かれています。


乳がん認識.米国



切手は、2012年フィンランド領オーランド島発行の「ピンクリボン(乳ガン啓発)切手」で、上半身裸の女性とその左下に乳ガン周知運動を象徴するピンクリボンが描かれています。



乳がん認識.オーランド