モモイロペリカンと言う日本語の名前からするとピンク色のペリカンをイメージしてしまうと思いますが、実際にはこのペリカンの羽毛は真っ白で、英語の名前も「White Pelican(白いペリカン)」です。
白いペリカンがなぜ“モモイロ”という名前が付けられるかと言いますと、このペリカンは、繁殖期になると羽の色が変わり桃色になるからであるといわれています。
古来よりヨーロッパにはモモイロペリカンの母鳥は、飢餓の時自分の血液でヒナを育てるという伝説があり、そのためモモイロペリカンは「慈愛の鳥」と呼ばれています。
自分の子供を虐待する親が多い当節、モモイロペリカンの血液を少し分けてもらい、見習ったらどうかと思いたくなります。
このことから、諸外国ではモモイロペリカンは、輸血のシンボルとして使用されますが、これが転じて“献血推進キャンペーンのシンボル”として使用されています。
切手は、1956年ベルギー発行の「赤十字付加金切手」で、自分の血液で雛を育てているモモイロペリカンが描かれています。

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