蜂蜜中にはボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあります。
本来蜂蜜は殺菌力が強くボツリヌス菌も普通の姿では生存しにくいため、身を守るために厳しい環境の中でも生存できる芽胞に変身していわば冬眠しています。
この冬眠状態では当然死滅しておらず生きていますが、増殖はしませんし当然毒素も作りません。
ボツリヌス菌は、蜂蜜中では繁殖して毒素を作ることはありません、そして普通は蜂蜜中のボツリヌス菌は、胃酸により殺菌されたり、腸内細菌叢により繁殖を阻止されるため危険性はほとんどないとされています。
しかし、消化器官・腸内細菌叢が未発達な乳児の場合は、腸管までボツリヌス菌が届いてしまうことがあることから、乳児ボツリヌス症を引き起こすことがあります。
ボツリヌス菌はしぶとい反面、他の細菌より増殖力が弱いので、他の細菌が居て増殖している環境では増殖出来ず毒素も作りません。
しかしお腹の中に細菌が少ない乳児がボツリヌス芽胞が居る蜂蜜を食べると、ボツリヌス芽胞はチャンス到来とばかり冬眠から目覚め、増殖しながら毒素を作り乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性が高くなります。
よって、1歳未満の乳児には蜂蜜を与えてはいけません。
離乳食を食べるようになり、正常な色々な菌がお腹に住み着いた頃(1才としている)になれば全く問題は無くなります。
ボツリヌス菌の芽胞は、120℃で4分以上の高温高圧による滅菌処理で不活性化されますが、蜂蜜においては酵素が変質するのでこの処理は不向きであることから、高温高圧による滅菌されていません。
切手は2016年ラトビア発行の「キュウリとハチミツ切手」で、瓶入りのハツミツがキュウリとともに描かれています。

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