大隅 良典博士(1945~)は日本の生物学者で2016年「オートファジーの仕組みの解明」により単独ノーベル生理学・医学賞を受賞されています。
オートファジーとは細胞が自分の使えなくなったプロテインや細胞小器官をリサイクルすることを言います。
要するにオートファジーとは、細胞が自分が死なないために養分を保全する方法のことです。
オートファジーは厳密に制御されたパスウェイであり、ストレスを受けた場合でもその生命を維持できるように細胞に組み込まれた、重要かつ巧妙なシステムです。
哺乳類の細胞ではこれまでに、マクロオートファジー(Macroautophagy)・マイクロオートファジー(Microautophagy)・シャペロン介在性オートファジー(CMA)の3種類のオートファジーが確認されています。
オートファジーは癌、神経変性疾患、心血管疾患、肺疾患、感染症など、さまざまな疾患に関わっているとされ、更に老化や運動機能にもかかわっていると考えられています。
このしくみをパンを焼く時に使われるイースト菌のなかに見つけたのが分子生物学者である大隅 良典博士(1945~)です。
オートファジーは1960年代から生物学者たちの間では既に知られていましたが、1993年に大隅さんが論文を発表するまで、実際にどのようにそれが働くのかはよく理解されてはいませんでした。
切手は2017年モルディブ発行の「ノーベル賞受賞者4連シート」の内の一枚で大隅 良典博士の肖像と共にオートファジーが描かれています。

切手は2016年ソロモン諸島発行の「ノーベル賞受賞者小型シート」で、右下に大隅 良典博士の肖像と共にノーベル賞のメダルとオートファジーが描かれています。


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