本庶 佑博士(1942~ )は、日本の医師、医学者(医化学・分子免疫学)で、"免疫チェックポイント阻害因子の発見とがん治療への応用"により、2018年にノーベル生理学・医学賞を米国の免疫学者ジェームズ・P・アリソン(1948~)と共同受賞されています。

世界で初めて活性化誘導シチジンデアミナーゼを発見したことでも知られており、さらにPD-1を阻害するがん免疫療法を開発したことから、のちに免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブの開発を行っています。

※ニボルマブ(Nivolumab)は、悪性黒色腫治療を目的とし、後に非小細胞肺癌・腎細胞癌に適用拡大された分子標的治療薬の一つで、ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体医薬品であり、当時の京都大学医学部の本庶佑博士の研究チームが開発に貢献した、日本においては2014年7月4日製造販売が承認され2014年9月小野薬品工業から発売が開始され商品名はオプジーボです※

がん細胞を攻撃する免疫細胞にブレーキをかけるタンパク質「PD-1」を発見したことが、画期的ながん免疫療法に結びつき、がん細胞を除去したり破壊したりする従来の手術、放射線、抗がん剤という3本柱の治療法とまったく異なるアプローチの研究は、がん治療の常識を覆す希望の光となっています。

切手は2019年アンゴラ発行の「ノーベル賞受賞者切手」で、共同受賞者のジェームス・アリソンとともに本庶佑博士が描かれています。


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切手は2019年トーゴ発行の「ノーベル賞受賞者小型シート」で、上下の切手にノーベル賞メダルとともに本庶佑博士と共同受賞者のジェームス・アリソン博士が描かれています。


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