1910年、鈴木梅太郎(1874~1943)が米のヌカ(精米する時にでる果皮)からビタミンB1を発見しアベリ酸(後にオリザニン)と命名しました。

しかし、世界に論文を発表する際、「新しい栄養素だ」という言葉を訳されなかった為、「オリザニン」は世界から認められませんでしたが鈴木梅太郎は、1910年に世界で初めてビタミンB1を発見した人物として世界的に認められています。

当時ビタミンB1の発見は、ノーベル賞級の発見でした。

実際オリザニンの発見により、1927年に鈴木梅太郎はノーベル化学賞候補に推薦されますが、後にオランダのエイクマンとイギリスのホプキンスがノーベル生理学・医学賞を受賞し、鈴木は受賞を逃しています。

切手は1993年発行の「文化人切手」で、鈴木梅太郎の業績を記念して発行されたもので、肖像の背後には、オリザニン(ビタミンB1)の構造式が描かれています。


鈴木梅太郎