巷で大人気の「ラムネ」。仕事や勉強の合間に、まるで魔法の薬のように口にしていませんか?

実はその食べ方、脳のパフォーマンスを上げるどころか、自ら「思考停止状態」を招いているかもしれません。

医学的・科学的視点から、ラムネの真実を解き明かす3回シリーズ。第1回は「脳とブドウ糖の真の関係」に迫ります。

■ 脳は「大食い」で「偏食」な臓器

私たちの脳は、体重のわずか2%ほどの重さしかありません。しかし、全身のエネルギーの約20%を消費する、極めて「燃費の悪い」臓器です。しかも、その主要なエネルギー源はブドウ糖(グルコース)のみ。

森永製菓のラムネが「ビジネスパーソンの必須アイテム」となったのは、成分の約90%がブドウ糖であり、脳へダイレクトにエネルギーを届けられるという科学的根拠があるからです。

■ 「ブドウ糖=集中力アップ」の誤解

ここで多くの人が陥る誤解があります。

「ブドウ糖を摂れば、集中力が『上乗せ』される」という勘違いです。

医学的に見て、ブドウ糖の効果は「マイナスからゼロへの回復」であって、「プラスへのブースト」ではありません。

◎空腹時: 血糖値が下がり、脳がエネルギー不足で「ガス欠」状態。ここでのラムネは、正常な判断力を取り戻すための「レスキュー」として機能します。

◎通常時(満腹時): すでに脳に十分なエネルギーがある状態。ここで追い打ちをかけるようにラムネを投入しても、集中力がさらに高まることはありません。

■ 瞬間的な「冴え」の正体

ラムネを食べて「頭が冴えた!」と感じるあの感覚。実は、吸収が早すぎるがゆえに急激に血糖値が上がったことによる、一種の「脳の興奮状態」に過ぎない可能性があります。

【医学的チェック!】ラムネを食べるべきはどっち?

A: 昼食をしっかり食べた直後の会議中

B: 昼食から4時間経った、夕方の粘り時

正解は B。Aの状態で食べると、次に待ち受けているのは恐ろしい「血糖値のジェットコースター」です。

切手は2017年日本発行の「夏のグリーティング切手」の中の一枚で、ラムネが描かれています。



ラムネ.2017


次回、第2回では、良かれと思って食べたラムネが引き起こす「反応性低血糖」の恐怖と、イライラの正体について詳しく解説します。