1908年6月30日、ロシア・シベリアのツングースカ川上流で発生した謎の大爆発で、その規模は広島型原爆の1,000倍ともいわれ、広大な森林がなぎ倒されました。
この未解明の事件は、いまだ多くの人の興味を引きつけています。
【ツングースカ大爆発がなぜ謎なのか?】
1.巨大な爆発力: 具体的な爆発原因が特定されていない。
2.クレーターの不在: 通常の隕石衝突で見られるような大きなクレーターが見つからない。
3.広範囲への影響: 爆風は数百キロメートル離れた場所でも感じられた。
【ツングースカ大爆発の主な特徴】
1.巨大な爆発: TNT換算で数メガトン規模の爆発が発生し、広範囲の森林がなぎ倒された。
2.謎の爆発原因: 隕石、彗星、さらにはUFOなど、様々な説が提唱されていますが、確固たる証拠となるものが未だに発見されていません。
3.クレーターの発見困難: 他の隕石衝突跡に見られるような大きなクレーターが見つかっていないことも謎の一つです。
【ツングースカ大爆発はなぜ謎が多いのか?】
1.発生場所が僻地: 人がほとんど住んでいない地域で起きたため、目撃者も少なく、初期の調査が遅れた。
2.当時の技術的限界: 当時の科学技術では、このような大規模な自然現象を十分に解析することが難しかったため、多くの謎が残されました。
【主な原因説】
1.彗星説: 爆発後に残された物質が少ないことから、氷でできた彗星が空中で爆発したという説が有力視されています。
2.隕石説: 小型の隕石が大気中で爆発したという説も根強く残っています。
3.その他の説: 反物質説、ブラックホール説、UFO説など、様々な奇想天外な説も提唱されていますが、科学的な根拠に乏しいものが多いです。
近年では、コンピュータシミュレーションや新たな分析手法を用いて、爆発のメカニズムや原因物質の特定が進められていますが、依然として謎は多く、今後も新たな発見が期待されています。
切手は2023年中央アフリカ発行の「ツングースカ爆発115年記念連鎖切手」で、鉱物学者レオニード・クーリックの肖像・なぎ倒された木々・ツングース石・爆発する小天体が描かれています。


※レオニード・クーリック(1883~1942)は、隕石研究で知られるロシアの鉱物学者で、
現地へ調査に赴き、地元の目撃者に面談し、木々がなぎ倒されていた地域を丸で囲み、その中心に原因があるということを確信し、その原因が隕石の落下によるものであると推測したが、4度にわたる探検でも隕石に関わる断片を見つけるには至らなかった※
切手は2023年中央アフリカ発行の「ツングースカ爆発115年記念小型シート」で、切手には鉱物Tungusite、シート面には飛来する隕石の落下が描かれています。
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