マルタ騎士団は、"エルサレム、ロードス及びマルタにおける聖ヨハネ主権軍事病院騎士修道会"が正式な名称です。
中世ヨーロッパ3大騎士団の一つで、その中でなんと唯一今もまだ現存する約900年の歴史を誇るカトリック修道会の騎士団です。
マルタ騎士団は元々、聖地エルサレムに巡礼する旅人が、病気になったりケガをした時に受け入れる病院や、施設を運営する慈善団体として活動していました。
マルタ騎士団は、カトリックの騎士修道会で、現在は領土を保有していませんがかつて領土を有していた経緯から今日でも国際法上の「主権実体(英: sovereign entity)」として認められていて、"領土なき国家"とも言われています。
領土喪失から2世紀以上を経た今日でも110カ国と外交関係を持ち、世界120カ国で国際慈善団体として活動しています。
現在では世界120カ国で医療などの慈善活動を実施していて、国際法上認められた主権実体として、欧州連合に正式に認められたパスポートを有し、独自の通貨や切手を発行しています。
1822年、ヴェローナ会議において領土喪失後もマルタ騎士団が国家主権を維持していることが承認され、国際法上の「主権実体」としての地位を確立しました。
1834年、マルタ騎士団はその本拠地をローマへと移すことを決定し、以降マルタ騎士団は軍事的任務から離れて、国際慈善活動に注力するようになっています。
残念なことに米国や中国、日本は国家として認めていません。
※マルタ騎士団とマルタ共和国とは別のものです※
※マルタ騎士団は、万国郵便連合(Universal Postal Union:UPU))に加盟していませんので、マルタ騎士団発行の切手は郵便切手として使用は出来無いと言われていますが実際はキリスト教国を中心に使用可能です※
※マルタ騎士団と他国との間の国際郵便は個別にマルタ騎士団とエージェントtを結んだ国との間でしか行われませんので、日本郵政はマルタ騎士団とエージェントを結んでいないことからマルタ騎士団から日本宛の郵便発送は出来ません※。
切手は1967年マルタ騎士団発行の「マルタ騎士団の旗印切手」で、マルタ騎士団の旗印が描かれています。

切手は1956年フランス発行の「マルタ騎士団顕彰切手」で、マルタ十字章の下に仏領中央アフリカのらい療養所が描かれています。

マルタ騎士団は救らい活動に尽力していることから各国からマルタ十字章を配した救らい活動切手が各国から発行されています。
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