Phyllobates terribilis(学名)は、モウドクフキヤガエル(和名)とも呼ばれるカエルで、ヤドクガエル科フキヤガエル属に分類され、コロンビアの太平洋岸沿いの熱帯雨林に生息しています。

モウドクフキヤガエルは、世界で最も毒性の強い動物の1つと考えられています。

体長5センチほどの個体1匹で、マウスなら2万匹、人間なら7~8人が死ぬといわれています。

モウドクフキヤガエルの持つ毒は、「バトラコトキシン」と呼ばれる神経毒で、わずか1㎎で1万匹のネズミもしくは2頭のゾウを殺せるほどです。

モウドクフキヤガエルは、コロンビアの原住民が狩猟に利用しました。

コロンビアの先住民エンベラ族は何世紀もの間、その強力な毒を吹き矢の先に塗って狩りに利用しており、それがこのカエルの名の由来となっています。

このカエルは、皮膚に猛毒「バトラコトキシン」を含んでおり、地球上で最強といわれるほどの猛毒を持っています。

ごく微量が傷口などから体内に入っただけで人が死亡してしまうと言われて人間に対しての毒性はよくわかっていませんが、少なくとも10?20人を殺すことが可能と言われています。

このカエルの特徴は次のとおりです。

平均体長が2センチ以上あり、100種を超えるヤドクガエルの中で最大のものです。

体色は生息地によって黄色やオレンジ、ミント色をしています。

学名の「terribilis」は「恐ろしい」という意味です。

しかし、動物園で飼育されている個体は毒を持っていません。


切手は2015年コロンビア発行の「絶滅の危機に瀕しているコロンビア固有の生物多様性切手」の中の一枚で、モウドクフキヤガエルが描かれています。


モウドクフキガエル.2015.コロンビア