イラクサは、ヨーロッパから西アジアにかけて分布する多年草で、葉の縁にある鋸葉が蟻酸を含んでいるために、触れると痛く、"みみずばれ"になります。
"みみずばれ"になった皮膚の状態が、蕁麻疹に似ていることから、ウルテイカ(蕁麻)から、ウルチカリア(蕁麻疹)という用語が生まれています。
世界中におよそ54属2600種があり、日本には12属約40種が存在しています。
イラクサは食用になりますが、これはミヤマイラクサはムカゴイラクサ属 (Laportea) であり、イラクサとは別属です。
一般に茎を食べますが、葉の方が栄養価が高いので、捨てずに利用するのが大事なコツです。
葉は味噌汁の具、天ぷらにして食します。
ビタミンC、カルシウム、ミネラルなど栄養価が高く、茎よりも葉の方が栄養価が高いです。
リューマチ、関節炎、小児のひきつけ、腰痛、神経痛、整腸に効果あると言われていて、漢方では、蕁麻(じんま)と呼ばれています。
近年ではセイヨウイラクサの葉を乾燥したものが「ネトル茶」などとして流通していて、「花粉症に悩む方の体質改善に」などと謳われることが多いようです。
切手は1995年リヒテンシュタイン発行の「薬用植物切手」で、セイヨウイラクサが描かれています。
切手は2018年デンマーク発行の「野生の食用植物切手」で、セイヨウイラクサが描かれています。
切手は2018年スウェーデン発行の「食用植物切手」で、セイヨウイラクサが描かれています。
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