アナフィラキシーとは、アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が引き起こされ、生命に危機を与え得る過敏反応を言います。 

アナフィラキシー に血圧低下や意識障害を伴う場合を、 アナフィラキシーショックと言います。

この場合一刻も早く医療機関で治療しないと死亡することがあります。

アナフィラキシーに関して下記のアナフィラキシーガイドラインに詳し解説されています。


アナフィラキシーは、1901年フランスの生理学者シャルル・ロベール・リシェ(1850~1935)は、フランスの海洋学者ポール・ジュール・ポルティエ(1866~1962)と共にモナコ国王アルベール1世の率いる海洋探検船イロンディーユ2世号に乗り、大西洋のアゾレス諸島、ケープベルデ周辺を探検した際、海に浮かぶカツオノエボシの触手ら分泌される毒物に過敏症現象のあることを発見しました。

帰国後リシェは、カツオノエボシが入手不可能なためにイソギンチャクの触手で研究を続け、イヌに致死量以下のイソギンチヤク触手の抽出液を静脈注射し、回復後22日目にさらに少量の抽出液を注射した結果、数秒後に呼吸困難などの激しい症状を起こしショック死することを発見しす。

このように、前処置によって毒素に対する抵抗力が増さずに、反対に異種タンパク質や毒素によつて過敏になる新 しい現象に対して、リシェはPhylaxie(保護)の反対の意味をもつ、“Anaphylaxie(アナフィラキシー)"と命名しました。

切手は1953年モナコ発行の「アナフィラキシー発見50年記念切手」で、左にカツオノエボシ、中央に海洋探検船イロンディーユ2世号とモナコ海洋博物館、右上にモナコ国王アルベール1世(1848~1922)、下にはシャルル・ロベール・リシェ(1850~1935(奥)とポルティエ(手前)の肖像が描かれています。


アナフィラキシー.モナコ.1953


切手は1995年セントビンセントおよびグレナディーン諸島発行の「マリンライフ小型シート」で、切手にはカツオノエボシ、シート面にはタコが描かれています。



カツオノエボシ.セントビンセント・グレナディーン.1995