オーストラリアに住む飛べない鳥エミューが後ろに進めない理由は、カンガルーと同様にいくつかの要因が考えられます。
1. 生理的な理由
・エミューの足は、前に進むことに特化した構造をしていて、後ろ足の筋肉は強力な蹴りで前に進むために発達しており後ろ向きに歩くための筋肉はあまり発達していないことから後ろに進めない。
・エミューの目は、主に前方と側面を向いて後ろを見ることはできても、後ろの方へ注意を向けて行動することは苦手でなことから後ろに進めない。。
2. 行動的な理由
・エミューは、天敵から身を守るために、常に周囲を警戒していることから、後ろを向いていると、敵に襲われやすいという危険性があります。
・エミューは、草食動物で、草が生えている方向へ進んでいくことが、食料を得る上で効率的です。
3. 心理的な理由
エミューは、新しい食料や安全な場所を求めて移動する動物です。後ろを振り返るよりも、前を見て前進することが本能的な行動と言えるでしょう。
エミューが後ろに進めない理由は、カンガルーと同様に、生理的な構造、行動的な特性、そして心理的な要因が複合的に作用していると考えられていて、エミューにとって後ろを向くことは非効率であり、危険が伴うため、自然と前に進むことを選択していると考えられています。
【例外】
エミューも、非常にまれなケースですが、後ろを向いたり、短い距離を後ろ向きに歩く様子が観察されることがありますが、これも個体差や状況によって異なる可能性があります。
この「エミューが後ろに進めない」という表現は、比喩的に「過去にとらわれず、未来に向かって進んでいく」という意味で使われることもあります。
【おまけの話】
オーストラリアに生息するカンガルとエミューは後ろには進めないため、オーストラリアの国章に描かれています。
オーストラリアの国の紋章(国章)には、左にカンガルー、右にエミューが描かれている。
どちらもオーストラリアに馴染みの深い動物ではあるが、それだけではなく実はこの1頭と1羽は、後ろに進むことができないので、後ろに進めない……常に前進あるのみのとっても前向きな1頭と1羽は。
若い国であるオーストラリアは、常に前進するようにとの願いをこめてカンガルーとエミューを国章に描いているとされています。
1956年リベリアから発行されて「メルボルン五輪切手」の中の一枚には、五輪マークと月桂冠の左右にカンガルーとエミューが描かれています。
この切手はオーストラリで最初にエミューが描かれた切手です
切手は2019年オーストラリア発行の「飛べない鳥切手」の中の一枚で、エミューが描かれています。

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