カンガルーは足が大きく尻尾が長いことから、後ろ向きに歩いたり飛び跳ねたりすることができません。

これはカンガルーの体の構造上の特徴で、カンガルー側からは引かないと開けられないようになっている二重扉の構造になっています。

カンガルーはオーストラリアの国章にも描かれており、常に前進し続ける国を表しています。

また、オーストラリアに生息するエミューも後ろには進めないため、オーストラリアの国章に描かれています。

エミューに関しては次回解説いたします。

後ろに進めない……常に前進あるのみのとっても前向きなカンガルー。

またカンガルーが後ろに跳ぶことができない理由、それはオーストラリアにカンガルーの天敵がいなかった為と言われています。


カンガルーが後ろに勧めない理由」について、いくつかの可能性を考えられます。

1. 生理的な理由

・カンガルーは、強力な後ろ足を使って跳躍するような体の構造になっていることから後ろ向きに歩くための構造になっていないため、後ろに進むのが非常に困難です。

・カンガルーの目は、主に前方と側面を向いて後ろを見ることはできても、後ろの方へ注意を向けて行動することは得意ではないことから後ろに飛べません。

2. 行動的な理由

・警戒心の強いカンガルーは草食動物で草の生えている方向に進んで行き、多くの捕食者に狙われることから後ろを向いていると、敵に襲われやすいという危険性があります。

前を見て前進することが本能的な行動と言えるでしょう。

【例外】

極めて稀なケースですが、カンガルーが後ろを向いたり、短い距離を後ろ向きに歩く様子が観察されることもありますが、これは個体差や状況によって異なる可能性があります。

比喩的な解釈として「カンガルーが後ろに勧めない」という表現は、比喩的に「過去にとらわれず、未来に向かって進んでいく」という意味で使われることもあります。


切手は1913年オーストラリア発行の「エリザベス2世女王、動物と植物」の中の一枚で、飛び跳ねるカンガルーが描かれています。



カンガルー.1913.オーストラリア


切手は1959年オーストラリア発行の「エリザベス2世女王、動物と植物」の中の一枚で、飛び跳ねるカンガルーが描かれています。


カンガルー.オーストラリア.1959


切手は1994年オーストラリア発行の「オーストラリアの野生動物 第 2 シリーズ」の中の一枚で、飛び跳ねるカンガルーが描かれています。



カンガルー.オーストラリア.1994


切手は2006年日本発行の「日豪交流年記念切手」の中の一枚で、オーストラリア国旗とエアーズロック(ウルル)を背景に飛び跳ねるカンガルーが描かれています。



2006カンガルー.日本.