第一次世界大戦、そして第二次世界大戦において、多くの兵士が大切に持ち歩いたというピンナップがあります。

ピンナップガールとは、大衆文化として広く出回っている写真で、ピンナップのモデルのことです。

主に第二次世界大戦中に大量に生み出された、セクシーで魅力的な女性の肖像画のモデルたちです。

これらの女性たちは、当時の男性兵士たちの士気を高めることを目的として描かれ、ポーズや衣装、表情などが強調され、官能的で夢のような美しさが表現されていました。

有名なピンナップガールには、ベティ・グレーブル(1916~1973)、ドロシー・ラムール(1914~1996)、マリリン・モンロー(1926~1962)、ベティ・ペイジ(1923~2008)などが挙げられます。

当時のピンナップガールは、戦時中の男性受けを意識して造形されていたため、現代的な視点からは女性の性的な表現に偏っていると指摘されることが多くなりました。
しかし一方で、ピンナップガールは当時の男性社会において、理想的な女性像として賞賛され、人気を博していたのも事実です。彼女たちは時代の象徴的な存在として、アメリカ文化に大きな影響を与えたのです。

切手は2000年タジキスタン発行の「ピンナップアート9面連刷切手」で、セクシーな女性達が描かれています。



ピンナップアート.-2.タジキスタン.2000