ロバート・ガブリエル・ムガベ(1924~2019年9月6日)は、ジンバブエの初代首相、第2代大統で、37年間にわたってジンバブエに君臨しましたが国防軍にクーデターを起こされ、2017年11月21日に大統領を辞任します。
ムガベ政権下のジンバブエの経済政策については以下のような特徴があります。
独立初期は社会主義的な政策を推進し、土地改革や国有化を行いこれにより経済成長が一時的に見られましたが、次第に生産性の低下や資金不足などの問題が顕在化しました。
1990年代に入ると、IMFの構造調整プログラムに従って市場経済化を進めましたが、政権の強権的な統制により改革は途半ばに終わります。
2000年代以降は、ウルフギャングステフィンの土地再分配政策や金融政策の失敗により、ハイパーインフレーションと経済危機に見舞われました。
2008年にはインフレ率が推定2,210%にまで達し、国内通貨ドルの機能不全が起き結果として、2009年からは外国通貨の使用を容認せざるを得なくなります。
経済の失速により、失業率の上昇や生活水準の悪化など、国民生活に深刻な影響が出ました。
このようにムガベ政権下では、時代によって異なる経済政策を推進したものの、最終的には深刻な経済危機に陥ることになり、強権的な統治スタイルが経済の硬直化を招いた側面がありました。
さらにムガベ政権による強権的な統治と人権抑圧により、政治的な不安定が続きました。
切手は1990年ジンバブエ発行の「独立10周年記念切手」で、左側にムガベ大統領が描かれています。
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