切手千夜一夜－20.独裁者－１．アドルフ・ヒトラー

独裁者とは、ある団体の中における権力を独占し、恣意的に物事を進める者を指します。

フランスの革命家、思想家フランソワ・ノエル・バブーフ（1760～1797）が初めて独裁という言葉を使用しました。

19世紀から21世紀にかけて、世界各地で様々な独裁者が台頭しました独裁者の例を挙げますが、これは完全なリストではありません。

私の独断と偏見で独裁者を紹介していきますのでお付き合いください。

独裁者として最も名高いのはやはりアドルフ・ヒトラー（1933～1945）でしょう。

彼は1889年から1945年まで生きたドイツの政治家で、1933年に首相に指名され僅か１年ほどで指導者原理に基づく一極集中独裁体制を築きあげました。

ナチス・ドイツの独裁者として、ヴェルサイユ体制打破、ユダヤ人排斥、反共産主義主義を掲げ第二次世界大戦を引き起こし、ホロコーストなどの大量虐殺を実行しました人物です。

彼の政策とは、

1.対ユダヤ人政策 : ナチス・ドイツはユダヤ人に対する差別的で残忍な政策を実施し、数百万のユダヤ人を虐殺しました。

２．国民社会主義: ナチ党は国民社会主義を掲げ、ドイツ国内の国家社会主義のイデオロギーを推進しました。

３．対ポーランド侵攻: ヒトラーは1939年にポーランドに侵攻し、これが第二次世界大戦の始まりとなりました。

４．アーリア人優越主義: ナチスは「純血のアーリア人種」を優越視し、その信念に基づいて異なる人種や民族に対する差別政策を行いました。

５．再軍備: ナチスはドイツの再軍備を進め、軍事力の拡充を図りました。

６．領土拡大: ドイツは隣接国への領土拡大を試み、オーストリア併合（アンシュルス）やチェコスロバキアへの侵攻がありました。

７．国家労働奉仕団 (RAD): 労働力の統制や公共事業の推進のために国家労働奉仕団を創設しました。

８．反共主義: ナチスは共産主義に反対し、ソビエト連邦との対立を深めました。

これは一般的な概要であり、個々の政策にはさまざまな要因や背景があります。詳細な情報を求める場合は、信頼性のある歴史的な資料や専門家の研究を参照してください。

アドルフ・ヒトラーは、病的なほど煙草嫌いで、自分がいる部屋で煙草を吸われることを許さず、煙草を吸わない軍人を重用したという話もあります。

ナチス政権のこの反タバコ運動は近代史における最初の公共禁煙キャンペーンとされ、反タバコ運動は20世紀初頭から多くの国々に広がりましたが、ナチス政府から支援をうけたドイツ以外では大きな成功をおさめることは出来ていません。

彼が自殺したとわかるとその時その場にいた軍人たちが一番にしたことは、タバコをうまそうに吸ったと言われています。

ソ連軍によるベルリン占領を目前にした1945年4月30日、自ら命を絶った。

切手は1937年ドイツ発行の「アドルフ・ヒトラー 48歳の誕生日記念切手」で、彼の肖像が描かれています。