イギリスの天文学者・数学者でハレー彗星の発見者でもあるエドモンド・ハレー(1656~1742)は、極地方の変則的な磁気変動を説明するために地球空洞説を考案、イギリス学士院で「地球空洞説」を発表しています。
彼が発表したモデルでは、地球内部にはひとつの中心核と二層の中空の球核があり、それらが空気を挟んで隔てられて浮かんでいると考えました。
ハレーは、地球内部が中空で内部に別の小さな世界が存在すると考えていました。
その根拠として、地磁気の変化や地殻変動、極地への探検などから、地球が中空である可能性があると主張していました。
当時、地球空洞説は一般的な科学的な見方とは異なり、批判もありましたが、ハレーは自身の見解を確信しており、エドワード・バーロー卿に宛てた手紙で、探検隊を組織して地球の中に入ることを提案しています。
現代の科学では、地球が中実の球体であり、中空ではないことが確認されていますが、ハレーの提唱した地球空洞説は、当時の限られた知識の中で、一つの可能性として提唱されたものと言えるでしょう。
このような独創的な考えが、やがて後の科学の発展につながったのかもしれません。
切手は1959年南アフリカ発行の「南アフリカ国立南極探検隊記念切手」で、南アフリカのケーブタウンから南極大陸の地図が描かれています。
切手は2004年フランス領南極発行の「南極大陸切手」で、南極大陸の地図とその上空を飛行する飛行機が描かれています。
コメント