この説は古くから存在しており、古代ギリシャの哲学者クラテスも地球空洞説の支持者だったと言われています。

17世紀にはエドムント・ハレーが地球が3つの空洞構造になっているという説を唱え、1864年には、ジュール・ヴェルヌ(1828~1905)が空想科学小説『地底旅行』を発行しています。

地球空洞説は、様々な根拠に基づいて主張されています。

例えば、以下のようなものが挙げられます。

1.重力の謎

地球空洞説によれば、地球の中心部に巨大な空洞があるため、重力の向きがおかしいと説明できます。

例えば、南極点では重力が真下ではなく、地平線方向に引かれているように感じられるのは、この空洞が原因であると考えられています。

2.磁場の謎

地球空洞説では、地球の磁場は地表ではなく、地底にある磁極によって生み出されていると考えられています。

3.UFOの謎

地球空洞説者の中には、UFOは地底世界からやって来るものであると考える人もいます。

4.地底探検の謎

一部の地底探検家は、地底世界を発見したという報告をしています。

地球空洞説の否定

1..重力

ニュートンの万有引力の法則によれば、球体の重力は球の中心に向かって働きますので、地球が空洞であったとしても、重力は地表に向かって働くはずです。

2.磁場

地球の磁場は、地表を流れる電流によって生み出されていることから、地底に磁極があったとしても、その磁場は地表の磁場と干渉してしまいます。

3.地底探検

地底探検家が報告している地底世界は、実際には洞窟や地下トンネルなどであり、空洞ではないと考えられています。

地球空洞説は、科学的に根拠のない陰謀論の一つとして扱われていますが、その神秘的な内容は多くの人々を魅了し続けており、現在でも地球空洞説を信じる人は一定数存在します。

地球空洞説の種類

地球空洞説には、様々な種類があります。代表的なものをいくつかご紹介します。

1.同心球説: 地球が複数の同心球構造になっているという説。
2.平面説: 地球が平らな円盤状をしているという説。
3.アガルタ世界: 地底に理想郷が存在するのではないかという説。

これらの説は互いに矛盾しており、どれが正しいのかはわかっていません。

地球空洞説の批判

地球空洞説は、多くの科学者から批判されています。主な批判点は以下の通りです。

1.科学的根拠がない

地球空洞説を裏付けるような科学的根拠はありません。

観測結果と矛盾する: 地球空洞説は、多くの観測結果と矛盾していますもし地球が空洞であれば、太陽や月の光が地底に届くはずですが、実際にはそうではありません。

論理的な矛盾: 地球空洞説には、論理的な矛盾が多く含まれています。

例えば、もし地球が空洞であれば、大気圧が非常に低くなってしまうはずですが、実際にはそうではありません。

これらのことから、地球空洞説は信憑性の低い陰謀論の一つであると結論付けられます。

切手は2019年ギリシャ発行の「古代ギリシャの作家切手」の中の一枚で、ソクラテスの彫像が描かれています。


ソクラテス.ギリシャ.2019


切手は2005年レソト発行の「ジュール・ヴェルヌ没後100 周年切手」の中の一枚で、『地底探検』が描かれています。


地底探検.レソト.2005



切手は1980年東ドイツ発行の「地球物理学切手」の中の一枚で、地球の内部構造が描かれています。


地球内部.東ドイツ.1980


切手は2017年北マケドニア発行の「エドモンド・ハレー死去275年記念切手」で、彼の肖像とともにハレー彗星が描かれています。



ハレー.北マケドニア.2017