悪天候で考えるなら、ドレーク海峡が挙げられます。
南米大陸の最南端と南極大陸の間にあるこの海峡は、世界で最も荒れた海として知られていて強風と高波が頻繁に発生し、多くの船舶が難破しています。
サー・フランシス・ドレーク(Sir Francis Drake、1543年頃 - 1596年)は、エリザベス朝のイングランドのゲール系ウェールズ人航海者、海賊(私掠船船長)、海軍提督でイングランド人として初めて世界一周を達成した人物です。
【ドレークの活動】
1.海賊としての活動
ドレークは1540年頃、イングランド南西部デヴォン州に生まれました。若い頃から海に興味があり、15歳で船乗りとしての生活を始めました。その後、海賊としてカリブ海や南米沿岸を舞台にスペイン船を襲撃し、莫大な富を築き上げました。
2.世界一周航海
1577年、ドレークは女王エリザベス1世の支援を受け、5隻の船団を率いて世界一周航海に出発しました。太平洋横断に成功した最初のヨーロッパ人となり、チリの海岸沿いを南下してホーン岬を回り、インド洋、アフリカ大陸を経由して2年3ヶ月かけてイングランドへと帰国しました。
3.スペイン艦隊との戦い
ドレークは、スペインにとって脅威となる存在でした。1588年、スペインがイングランド侵攻を企てたアルマダ戦役では、ドレークは提督としてイングランド艦隊を指揮し、スペイン艦隊を撃破するのに貢献しました。
【ドレークの功績と評価】
ドレークは、その冒険心とカリスマ性で多くの人々を魅了し、イングランドに莫大な富をもたらし、更にスペインに対する勝利に貢献したことから、国民的英雄として称賛されました。
一方で、海賊としての活動はスペインからは海賊として憎まれ、残虐行為を行ったという批判もあります。
ドレークは1596年、カリブ海でスペインとの戦闘中に病にかかり、55歳で亡くなりました。
ドレークの功績は、その後のイギリスの探検家や航海士たちに大きな影響を与え、その冒険心とチャレンジ精神は、現代の人々にも刺激を与え続けています。
切手は1992年ブルガリア発行の「探検家切手」の中の一枚で、ドレークが描かれています。
切手は1973年イギリス発行の「イギリスの探検家切手」の中の一枚で、ドレークとゴールデン・ハインド号が描かれています。
切手は1985年セイント・キッツ島発行の「クリスマス切手」の中の一枚で、ドレークが乗船したゴールデン・ハインド号が描かれています。
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