無線通信発明は、イタリアの発明家グリエルモ・マルコーニ(1874~1937)ですべての功績を讃えられています。
1901年に、彼は大西洋を横断する無線メッセージを初めて送信し、1909年にその発明に対してノーベル物理学賞を受賞しました。
彼はその後も自身の発明に改良を重ねましたが、発明で資金を作ることの問題に直面することになります、その理由としてはすでにセルビア系アメリカ人の発明家ニコラ・テスラが非常に深く研究しており、すべてにおいて特許を取っていたからです。
しかし、マルコーニは最終的に彼の発明で特許を取りそれらを売ることに成功しています。
更に1909年のノーベル物理学賞をドイツの物理学者カール・フェルディナント・ブラウン(1850~1918)と共同受賞していますが共同受賞したパートナーとは、決して見過ごされなかったニコラ・テスラではありませんでした。
ニコラ・テスラは、1896年に無線通信の基礎体系の特許を取得し、1897年には無線通信の特許を申請しています。
テスラの特許は、マルコーニの無線通信技術にも使われていて、マルコーニの無線通信技術は、既存の様々な技術や装置を巧みに組み合わせたもので、その中にはテスラの特許が17も使われていました。
当然のことながらマルコーニの名声を高めた大西洋横断無線通信も、テスラの特許を何件も使っています。
上記のことを時系列で整理しますと、
1896年 ニコラ・テスラが無線通信の基礎体系の特許を取得。
1897年 テスラが無線通信の特許を申請。
1901年 グリエルモ・マルコーニが無線通信に成功。
1904年 マルコーニが無線の特許を取得。
1943年 テスラの特許が是認される。
テスラの特許について、彼の設計概要には、のちにマルコーニが使った無線送信器の基本要素がすべて書かれていたと記されています。
『人類の歴史を変えた発明1001』には、ニコラ・テスラについて、"無線の発明がもたらす社会的栄誉と財産をグリエルモ・マルコーニに先取りされてしまった"との記述があります。
20世紀最大の発明家として知られるステラは、悲劇の発明家と言えそうです。
切手は1998年ニジェール発行の「20世紀の出来事切手」で、1901年マルコーニが大西洋に最初のメッセージを送信記念をしたものでマルコーニの肖像とともに無線機が描かれています。


切手は1977年オートボルタ発行の「ノーベル賞受賞者切手」の中の一枚で、、マルコーニの肖像とともに初期の無線機が描かれています。
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