月桂樹はギリシャ神話における太陽神アポロンの聖樹とされており、月桂樹の小枝で作った冠を勝者や英雄にさずけ称えていた習慣が転じて月桂冠という冠の名前がつけられました。
そのような神聖な月桂樹を何故庭に植えてはいけないのでしょうか?
その所以は、下記のようです。
1.月桂樹は成長が早く、十分なスペースを提供しないと、他の植物や庭のデザインに悪影響を及ぼす可能性がある。
2.成熟した月桂樹はかなりの大きさになることが多く、その豊かな枝葉は庭の他の部分の日光を遮ることから、植える前には成長したときの大きさを考慮に入れ、庭のレイアウトを慎重に計画する必要がある。
3.月桂樹の成長速度は速く、定期的な剪定や管理を必要とすることから、時間と労力をかなり要する。
4.大きくなりすぎた月桂樹を剪定しようとすると、その作業は一層困難で、庭のメンテナンスに多くの時間を割けない人にとっては、不向きな植物である。
5.月桂樹は、非常に強力な根を持つことからして、水道管や家の基礎などの周囲の構造物に、影響を及ぼすことがある。
6.月桂樹はカイガラムシをはじめとする害虫に侵されやすく、これらの害虫は葉や枝を食害し植物の健康を害することがある。
7.月桂樹は、葉が黄色くなったり枯れたりするなど、植物の外観に影響を与える特定の病気に感染しやすい。
月桂樹は悪いことばかりではなく、古代ギリシャやローマの時代から、勝利や栄光の象徴とされてきたため、縁起が良いとされ家庭に良い運気をもたらすと言われています。
月桂樹は常緑樹であることから一年中葉を落とすことがないので、プライバシー保護や目隠しとして非常に効果的です。
更に月桂樹の葉は特有の芳香を持っており、これがリラックス効果をもたらします。
切手は1958年ギリシャ発行の「国際自然保護会議記念切手」の中の一枚で、光明・医術・音楽・予言をつかさどるアポロンと月桂樹が描かれています。


※月桂樹の実は古くから健胃薬として用いられてきました、これは、秋ごろに熟して黒紫色になった果実を採取し、よく乾燥させたもの(月桂実と呼ばれます)を粉末にし、湯に溶かして服用する※
切手は2007年イスラエル発行の「通常切手」の中の一枚で、月桂樹が描かれています。

切手は2003年ギリシャ発行の「環境保護切手」の中の一枚で、きれいな海の上空に月桂樹が描かれています。

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