ペトログリフ(petroglyph)とは、ギリシャ語で「石(ペトロ)」と「彫刻(グリフ)」を意味し、岩石や洞窟の壁面に意匠や文字が刻まれた彫刻のことです。
ペトログリフは、岩や岩壁に刻まれた古代の彫刻や図案のことを指しペトログリフは、世界中のさまざまな文化や時代で見られます。
これらの彫刻は、素朴なツールや石器を使用して作られたり、石や金属の鋭利な先端を使って刻まれたりすることがあります。
ペトログリフは、主に岩の表面に彫られるため、風化や時間の経過によって崩れることがありますが、一部の例は数千年にわたって保存されています。
ペトログリフは、先史時代の人々の文化や信仰体系、生活様式、狩猟や農耕といった活動の痕跡を示す重要な考古学的証拠と見なされています。
また、これらの彫刻は、地域の歴史や文化における重要な遺産としても認識されています。
一方ペトログラフ(Petrograph)と呼ばれるものがあのますが、これは岩面に塗料などで描かれたものを指します。
これらの彫刻には、動物、人間、神聖なシンボル、地理的なマークなど、さまざまなモチーフが描かれています。
英語圏では、岩に刻まれた彫刻のことをペトログリフ (Petroglyph)、岩に描かれた絵画のことをペトログラフ (Petrograph)、という定義で両者を区別していますが、日本ではしばしば混同されています。
切手は1987年アルジェリア発行の「ペトログリフ切手」の中の一枚で、アイン・ナガ洞窟のペトログリフが描かれています。
切手は1995年アルゼンチン発行の「考古学および人類学の文化遺産切手」の中の一枚で、パタゴニアの岩絵が描かれています。

切手は1997年アゼルバイジャン発行の「コブスタン自然保護区の岩石彫刻切手」の中の一枚で、牡牛が描かれています。

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