チャップリンの代表作「殺人狂時代」に、相場にまつわるシーンが出てきます。

チャップリン扮する主人公ヴェルドゥは、友人たちとカフェで会話をしていた羽振りの良さそうなヴェルドゥに、友人がその秘訣を尋ねると、株式や不動産への投資で儲けているという。

「株価が下がっているのに?」と怪訝な表情を見せる友人に、ヴェルドゥは“Buy now when everybody's selling.”(「皆が売るから、今が買い時だ」)と言ってその場を去っていく。

実は羽振りが良かったのは、殺人を犯して奪ったお金を運用していたからだ。

ヴェルドゥは相場が下がる中で株式を買い増しその結果、やがて訪れる株価の大暴落でヴェルドゥは破産する。

映画のメインテーマとは別に、株式投資の難しさも描いたチャップリンだが、実生活でも相場の達人だったようです。

上昇を続けていたニューヨーク株式市場は、1929年410月の「暗黒の木曜日」をきっかけに大暴落しますが、どつこいチャップリンは、その前に手持ちの株式を売却していたのです。

『チャップリン自伝』に、以下のようなエピソードがあります。

「皆が買うから、今が売り時」

「暗黒の木曜日」の前日、チャップリンは友人のアービング・バーリンと食事をしたバーリンは「ホワイトクリスマス」を作詞・作曲した音楽家で、株式投資で大儲けしていた。

「きみも株をやっているのか?」と尋ねるバーリンに、自分は株式投資から手を引いたと話し、「もうかっているうちに売って手を引くことだな」とアドバイスした。

これを聞いたバーリンは、「なんだ、きみはアメリカを空売りするつもりか!」と怒りだしたという。

ところが、その翌日が「暗黒の木曜日」で、バーリンの財産は一瞬にして消え失せてしまったのです。

このときの株式市場は熱狂の渦の中にあり、誰もが「まだ上がる」と信じ込んでいましたこうしたそのような中で、「皆が買うから、今が売り時だ」と見事な判断を下したチャップリン、「人の行く裏に道あり花の山」の格言通り、裏の道を歩いて花をしっかりと見つけていた。

チャップリン恐るべし!

チャップリンは、映画俳優として知られていますが、実は株の天才でもあったという話は、一部の伝記や書籍で語られていますが、その話は必ずしも真実とは言い切れません。

確かに、チャップリンは株投資で成功したことは事実ですが、彼は1920年代から1930年代にかけていくつかの有望な企業に投資し、莫大な利益を得ましたしかし、彼の投資は常に成功していたわけではありません。

彼はいくつかの失敗も経験しており、その結果、彼は多くの資金を失ったのも事実です。

チャップリンの株投資に関する情報は、多くの場合、断片的で不完全です。

そのため、彼の投資戦略や成功の要因を正確に評価することは困難なのです。

以下は、チャップリンの株投資に関するいくつかの情報です。

チャップリンは、1920年代に映画「キッド」で大成功を収め、莫大な富を手に入れその富の一部を株投資に回しました。

彼の投資は、石油、自動車、映画など、さまざまな業界にわたりました。

彼は、いくつかの投資で成功を収めましたが、いくつかの投資で失敗も経験しました。

彼の投資の成功の要因は、彼の洞察力と幸運の両方によると考えられます。

チャップリンは、株の天才だったと言えるかどうかは、意見が分かれますが、彼が株投資で成功を収めたことは事実であり、彼は映画俳優だけでなく、投資家としても才能があったと言えるでしょう。


切手は1985年英国発行の「英国映画年切手」の中の一枚で、晩年のチャップリンが描かれています。


チャップリン.イギリス.1985


手は2021年フランス発行の「映画キッド公開100年記念切手」で、放浪者チャーリーに扮するチャップリンが描かれています。


チャップリン.キッド.2021.フランス



切手は2002年アンティグア・バーブーダ発行の「チャールズ・チャップリン没後25年連刷切手」で、チャップリンが描かれています。

アンティグア・バーブーダチャップリン.連刷.


切手は1987年ブルキナファソ発行の「チャールズ・チャップリン没後10年記念切手」で、チャップリンが描かれています。



チャップリン.ブルキナファソ.1987


切手は2001年ドイツ発行の「福利厚生: 映画産業切手」の中の一枚で、浮浪者に扮したチャップリンが描かれています。



チャップリン.ドイツ.2001


切手は2014年トーゴ発行の「チャーリー・チャップリン生誕125周年小型シート」の中の一枚で、チャップリンが扮する独裁者が描かれています。


チャップリン.トーゴ.2014