臥猪の床(ふすいのとこ)とは、イノシシが茅や葦、枯草などを敷いて寝ている場所を指します。

人が野宿するためにそれをまねて作ったものも指します。

「臥猪」は「ふすい」と読み、「猪が伏せている様子」を表します。「床」は「とこ」と読み、「寝る場所」という意味です。

臥猪の床は、古くから和歌や俳句などの文学作品に登場しており、秋の風景としてよく詠まれていて絵画や彫刻などの美術作品にも描かれています。

萩の別名は「臥猪床(ふすいのとこ)」と言いますが、これはイノシシは、だらりと垂れ下がった萩の下を床にして眠るからと言われています。

切手は2007年日本発行の「切手趣味週間 森一凰「猪図」2種連刷切手」で、眠るイノシシと野をかけるイノシシとが描かれています。

※森 一鳳(もり いっぽう:1798~1872)は、江戸時代後期に大坂で活躍した絵師※


イノシシの図.日本.2007