スプートニク・ショック（Sputnik crisis）とは、1957年10月4日のソ連による人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げ成功の報により、アメリカ合衆国を始めとする西側諸国の政府や社会が受けた衝撃感、さらに危機意識を指す言葉です。

スプートニク1号は、直径58センチメートル、重量83.6キログラムの球体で、内部には放射性同位体による発電装置と、音を発する装置を搭載して地球周回軌道に投入されて、90日間以上飛行を続けました。

ソ連によるスプートニク1号の打ち上げは、アメリカにとって大きな衝撃となりアメリカは、冷戦下でソ連と科学技術の覇権を争っていたが、この時点では、人工衛星の打ち上げに成功しておらず、ソ連に大きく遅れをとってしまいました。

スプートニク・ショックを受けて、アメリカは、宇宙開発競争に本腰を入れるようになっり、1958年には、アメリカ航空宇宙局（NASA）が発足し、宇宙開発の推進が図られた。

また、科学教育や研究の重要性が再認識されて、大きな予算と労力が割かれるなど、危機意識の中でアメリカの軍事・科学・教育が大きく再編されることになります。

スプートニク・ショックは、冷戦の激化と、アメリカの宇宙開発競争への本格参入を促す契機となり、科学教育や研究の重要性を再認識させ、アメリカの科学技術の発展に大きな影響を与えます。

スプートニク・ショックの具体的な影響としては、以下のようなものが挙げられます。

1.アメリカ政府は、宇宙開発予算を大幅に増額した。

2.アメリカの大学は、科学教育や研究に力を入れるようになった。

3.アメリカの若者の間で、科学技術への関心が高まった。

スプートニク・ショックは、冷戦下のアメリカ社会に大きな衝撃を与え、その後のアメリカの科学技術の発展に大きな影響を与えた、歴史的な出来事でなのです。

切手は1987年北朝鮮発行の「スプートニク１号誕生30周年記念切手」で、人類初の人工衛星「スプートニク1号」が描かれています。

切手は2007年ブルガリア発行の「人工衛星誕生50周年記念小型シート」で、人類初の人工衛星「スプートニク1号」が描かれています。

切手は1972年ソ連発行の「宇宙時代15周年記念切手」で、人類初の人工衛星「スプートニク1号」が描かれています。