ブラックスワン理論(black swan theory)とは、認識論学者のナシーム・ニコラス・タレブ(1960~)が2008年に著した『ブラック・スワン』の中で提唱した理論です
ありえなくて起こりえないと思われていたことが急に生じた場合、「予測できない」、「非常に強い衝撃を与える」という理論です。
ブラックスワン理論は、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで鳥類学者の常識が大きく崩れることになったという事象から名付けられました。
ブラックスワン理論は、金融危機と自然災害をよく表してい、具体例としては2008年のリーマンショック、2016年6月の英国EU離脱、12月の米国のトランプ大統領当選などが挙げられます
事前予想と現実が逆転してしまう現象などがこのブラックスワンといえます。
本来白鳥の色は白に決まっていて、ブラックスワン(Cygnus atratus:シグナス・アトラトゥス)など存在するはずがないと考えられ大騒ぎになりました。
これを受けてブラックスワンは、一転して想定外の事態が起こり得ることの喩えとして使われるようになります。
【おまけの話】
ブラックスワンの全身は真っ黒ですが、風切羽の部分だけ白いのが特徴で目とくちばしが赤く、くちばしの先に白い斑点があります。
ブラックスワンは一夫一妻で、ペアは一生寄りそうといわれていますので、ブラックスワンこそが真のオシドリ夫婦だといえるかもしれません。
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