ハチクマ(Pernis ptilorhyncus:ペルニス・プティロリュンクス)はクマタカに似た鳥でハチを主食にします。

ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯にかけての地域に広く分布し、北方で繁殖した個体は冬季南下して、インドや東南アジア方面の地域に渡り越冬します。

日本では初夏に夏鳥として渡来し、九州以北の各地で繁殖します。

広葉樹林や針葉樹林、草原などに生息する。主にハチやスズメバチの巣を襲い、幼虫やさなぎを食べ、小型哺乳類や鳥類、爬虫類なども食べます。

ユーラシア大陸西部に分布するヨーロッパハチクマ(Pernis apivorus:ペルニス・アピヴォルス)とは近縁種で、同種とする見解もあります。

ハチクマはスズメハチの攻撃を受けても逃げることなく捕食行動をし、また刺されることもほとんどないようですが、詳しい理由は分かっていません。

硬質の羽が鱗のように厚く生え、さらにその下に羽毛が厚く密生していることで、毒針が貫通しないという説や、ハチの毒が効きにくいまたは効かないとする説もあります。

また、ハチクマの攻撃を受けたハチは反撃しなくなることがありますが、これについても原因は判明しておらず、ハチの攻撃性を奪うフェロモンもしくは嫌がる臭いを身体から出しているという説や、複数で連携して巣に波状攻撃を仕掛けることでハチに巣の防衛を諦めさせているという説などがあります。

ただしハチクマといえど全く刺されないということはないようで、頭に羽毛が生え揃っていない若鳥などは、ハチの反撃を受けて退散することもあるそうです。


切手は2013年日本発行の「オタカ 東京に生きるハンターたちフレーム切手」の中に収められた一枚で、ハチクマが描かれています。



ハチクマ.日本


切手は2015年エストニア発行の「鳥切手」の中の一枚で、ヨーロッパハチクマが描かれています。



ハチクマ.エストニア.2015



切手は2020年オランダ発行の「猛禽類切手」の中の一枚で、ヨーロッパハチクマが描かれています。






ヨーロッパハチクマ.オランダ2020



切手は2002年オールダニー島発行の「鳥切手」の中の一枚で、ヨーロッパハチクマが描かれています。



ヨーロッパハチクマ.オールダニー島.2002