リスのしっぽは取れ(切れ)やすい構造になっており、野生下では敵に襲われた時などに抜けます。

リスのしっぽには、骨と筋肉が内側にありますが、毛と皮膚は骨の周りにゆるく付着しているだけです。

そのため、敵に襲われたときや、枝に引っかかったときなどに、簡単にしっぽが切れてしまうのです。 

リスのしっぽは、引っ張られると簡単に抜けてしまいますが、このことはリスの仲間に共通する特徴で、敵に襲われたときにしっぽを捨てて逃げるという防御方法なのです。

シマリスのしっぽは、一度切れると2度と生えてきません。

骨だけが残り、スルリと抜けてしまいます。

しっぽの骨のまわりの毛と皮ふが、ずるっとむけてしまうのです。

これはリスのなかまに共通するとくちょうで、敵におそわれたときにしっぽを捨ててにげるという、トカゲと同じ発想の防御方法です。

リスのしっぽは、バランスをとったり、木登りに役立ったりするほか、体温調節にも役立っています。

しかし、敵から身を守るための防御方法として、最も重要な役割を果たしているのが、しっぽの切断による逃走です。

この行為は一生涯に1回しか使えない手段なのです。

【おまけの話】

ニホンリスは、日本固有種のリスで「ホンドリス」とも呼ばれ本州、四国、九州、淡路島に分布しており、中国地方以西では数が少なくなっています。

エゾリスは、北海道にのみ生息するリスの一種でキタリスの亜種で、北海道固有種です。

日本国内で野生化している外来リスは、シベリアシマリス、クリハラリス(タイワンリス)、キタリスです

日本でペットとして販売されているリスは、すべて外国産の外来種です。

切手は1968年日本発行の「貯蓄増強宣伝切手」で、どんぐりを持つシマリスが描かれています。


リス.貯蓄.日本.1968


※リスは、食べきれなかったエサや他の動物に食べられまいと、木の実を土などに隠す「貯食行動」という習性を貯蓄に例えている※

切手は1995年日本発行の「ふるさと切手 北海道」で、どんぐりを持つシマリスと口の中にある袋(頬袋)にどんぐりを貯め込んだエゾシマリスが描かれています。


エゾシマリス.日本.1995



切手は2015年日本発行の「新日本の自然切手」の中の一枚で、どんぐりを食べるシマリスが描かれています。



シマリス.日本2015


切手は2016年日本発行の「身近な動物シリーズ 第3集」の中の一枚で、木の上のシマリスが描かれています。


シマリス.日本.2016