森の消防士とは、森林の中で火災が広がると駆け寄ってきて、足で火をもみ消すサイの異名です。

なぜ火に反応するのかは、はっきりと分かっていません。

人間がサイの生息地で焚火(たきび)をすると、サイが火事だと思い走ってくることがあります。

人間を狙ったわけではありませんが、気をつけなければいけません。

現在サイは、アフリカにクロサイ、シロサイの2種、アジアにインドサイ、スマトラサイ、ジャワサイの3種が生息しています。


切手は1988年ザンビア発行の「絶滅危惧種切手」の中の一枚で、クロサイが描かれています。



クロサイ.1988.ザンビア


切手は2013年マン島発行の「アフリカを旅する切手」の中の一枚で、シロサイが描かれています。


シロサイ.マン島.2013


切手は2015年インド発行の「第3回インド・アフリカ・フォーラム・サミット(ニューデリー)切手」の中の一枚で、インドサイが描かれています。


インドサイ.インド゛.2015



切手は1996年インドネシア発行の「世界自然保護基金小型シート」で、ジャワサイ(左)とスマトラサイ(右)が描かれています。



ジュワサイとスマトラサイ.インドネシア.1996


【おまけの話】

サイの角は、髪の毛や爪と同じタンパク質でできた皮膚の一部が硬くなったもので、ケラチンというタンパク質の繊維が固まり、何層にも積み重なったもので、中実角(ちゅうじつづの)と呼ばれています。

サイの角はアジアでは、解熱や催淫などの効果があると信じられ、漢方薬として利用されてきました。

また、 ヨーロッパでは、サイの角の杯で飲むと長生きすると言われていたこともあります。

※インドサイ・ジャワサイの角を烏犀角(うさいかく)、クロサイ・スマトラサイの角を水犀角(すいさいかく)と呼んで、特に烏犀角の方が良品とされています※


サイの角は犀角(さいかく)と呼ばれ、犀角を目当てにした密猟により、現在5種類のサイすべてが絶滅の危機に瀕しています。

※犀角は科学的には薬効はありません※