デスマスクとは、死者の顔からとった型をもとに、石膏や蝋などで作った顔面像です。
古代ギリシア・ローマ時代から行われていたとされ、現代でも故人を偲ぶ遺品として作られることが少なくありません。
古代ローマでは、貴族の死後にデスマスクが作られ、家の中で飾られる風習がありました。
古代ギリシア・ローマ時代から行われていたとされ、現代でも故人を偲ぶ遺品として作られることが少なくありません。
古代ローマでは、貴族の死後にデスマスクが作られ、家の中で飾られる風習がありました。
デスマスクの作成方法は、まず死者の顔に粘土や石膏を塗り、顔の型をとります。その後、型から石膏や蝋を流し込んでデスマスクを作ります。
デスマスクの作成目的は、大きく分けて以下の4つです。
故人を偲ぶ遺品としての保存
肖像作成のための一次資料の確保
死生観・芸術性・倒錯などを背景とした作品や調度品の主要素材としての確保
法医学的資料としての保存
肖像作成のための一次資料として作られたデスマスクは、ルネサンス以降に多く作られ、肖像画家は、デスマスクを参考にして肖像画を描くことで、より正確な人物像を描くことができると考えられていました。
死生観・芸術性・倒錯などを背景とした作品や調度品の主要素材として作られたデスマスクは、19世紀以降に多く作られました。死の恐怖やエロスなどを表現するために、デスマスクが用いられました。
法医学的資料として作られたデスマスクは、19世紀以降に多く作られ法医学者は、デスマスクを参考にして死因や死後の経過を調査することがあります。
デスマスクは、故人を偲ぶ遺品としてだけでなく、芸術作品や法医学的資料としても重要な役割を果たしてきました。
切手は1943年ボヘミア・モラビア発行の「ラインハルト・ハイドリヒ暗殺1年記念切手」で、彼のデスマスクが描かれています。


ラインハルト・ハイドリヒ(1904~1942)は、国家保安本部(RSHA)の事実上の初代長官でしたが、連合国が秘密裏に送り込んだチェコ人およびスロバキア人部隊により暗殺された。
切手は2021年中央アフリカ発行の「ナポレオン死去200年記念切手」の中の一枚で、椅子に座るナポレオンの左に彼のデスマスクが描かれています。
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