マンデラエフェクト(マンデラ効果:Mandela Effect)とは、事実と異なる記憶を不特定多数の人が共有している現象を指すインターネットスラングです。

なお、マンデラエフェクトは、インターネットスラングであるため、その定義や範囲は明確ではありません。

また、マンデラエフェクトの原因を超常現象や陰謀論として解釈する都市伝説も存在しています。

この言葉は当時存命中だった南アフリカの指導者ネルソン・マンデラ(1918~2013)について、1980年代に獄中死していたという記憶を持つ人が大勢現れたことに由来しています。

具体的には、ある事象が過去に起こったと記憶している人が多いにもかかわらず、実際には起こっていない、または別の形で起こっていたという現象です。

マンデラエフェクトの代表的な例としては、以下のようなものが挙げられます。

・ネルソン・マンデラが獄中死したという記憶→獄中死していない

・ミッキーマウスがサスペンダーをしていたという記憶→最初からしていない

・コカ・コーラのロゴがCocaColaという記憶→Coca・Cola

・キットカットのロゴがKit-Katという記憶→Kit Kat

・モナリザの顔が変わっったという記憶→変わっていない

・ロダンの彫刻考える人は右手を額につけているという記憶→右手で頬杖をついている

・オーストラリアは太平洋の真ん中にあったのにその位置が変わったという記憶→太平洋の真中ではなくパプア・ニューギニアに近い

・マリリンモンローのほくろが唇の左上にあったという記憶→左の法令線の上

これらの事象は、いずれも事実と異なることが確認されていますが、多くの人が「自分は確かにそう覚えている」と主張しており、その原因は謎に包まれています。

マンデラエフェクトの起きる原因については、さまざまな説が唱えられています。

記憶の錯覚

最も有力な説は、記憶の錯覚によるものであるというもので、人間の記憶は不完全であり、誤った記憶を覚えていることがありまた、記憶は時間の経過とともに変化する可能性もあります。

情報の誤伝播

ある人が事実と異なる情報を発信し、それが広まったことで多くの人が誤った記憶を持つようになったという説です。

平行世界(パラレルワールド)

私たちが住んでいる世界とは別の世界が存在し、その世界ではマンデラエフェクトの原因となった事象が起こったという説です。

マンデラエフェクトは、私たちの記憶や現実に対する理解を問いかける興味深い現象ですが、今後もさまざまな研究が進められることで、その原因が解明されることが期待されます。

以下の切手からマンデラエフェクトを確認して下さい。

切手は2023年フランス発行の「ネルソン・マンデラ切手」で、彼の肖像の横に1919-2013と描かれています。

ネルソン・マンデラ.フランス.2023



切手は2018年ポルトガル発行の「ミッキーマウス生誕90周年切手帳」で、ミッキーマウスが描かれていますが、サスペンダーをしていないのがわかります。


ミッキーマウス.ポルトガル.2018


切手は2003年ギニアビサウ発行の「マリリンモンロー小型シート」でシート面には彼女の写真が描かれています。


マリリンモンロー.ギニアビサウ.2003


切手は1991年米国発行の「第二次世界大戦小型シート」でオーストラリアの位置が確認できます。



第二次世界大戦シリーズ.米国.1991


切手は1999年チャド発行の「ロダン「考える人」・ノートルダム寺院小型シート」で、切手にロダンの考える人が描かれていますが、右手で頬杖をついているのかわかるはずです。


考える人.チャド.1999