使いかけの調理粉を台所で保管しておくと中に侵入したダニが繁殖し、その粉で調理した料理を食べてアレルギー症状を起こすことです。
欧米では パンケーキミックスが原因で起こることが多いため、パンケーキ症候群と呼ばれるようになりました。
パンケーキを食べた後に全身にアレルギー症状が出る病態で、症状としては湿疹やかゆみ、腹痛、下痢、嘔吐、くしゃみ、せき、胸からゼーゼー音がする喘鳴などがあります。
要するにパンケーキ症候群は、ダニアレルギー体質の方に起こる病気で、パンケーキやお好み焼き、たこ焼きなどを食べた後に、小麦粉製品に繁殖したダニを経口摂取することで発症します。
パンケーキ症候群の症状の中に血圧低下や呼吸困難、意識障害を起こして命に関わることもありますから、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
パンケーキ症候群の診断には、症状の経過やそれまでのアレルギー歴から他の食物アレルギーではないことを確認し、血液検査で血液中のダニのIgE抗体などを測定し、実際に症状が出た粉と新品の粉を使って皮膚プリック検査を行います。
症状が出た粉のみで皮膚が腫れたら、パンケーキ症候群がかなり疑わしいです。
※日本ではパンケーキとホットケーキは同じものと考えられがちですが、ホットケーキという呼び名は日本で生まれたものですから、海外では「ホットケーキ」と呼んでも通じません※
※どちらもフライパンや鍋などを使って作るため、大きな意味ではホットケーキはパンケーキの一種だといえます※
日本では、パンケーキよりもお好み焼きやたこ焼きの方がよりポピュラーな食べ物でどちらも小麦粉を使うことを点を考慮すると、海外由来のパンケーキ症候群という名前ではなく"お好み焼き症候群""たこ焼き症候群"と呼ぶ方が日本の実態に合っているかもしれませんねぇ。
切手は2021年日本発行の「絵本の世界シリーズ 第5集」で、わかやま けん 作『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)の場面のホットケーキを食べるしるくまちゃんとその友達が描かれています。
切手は2022年日本発行の「ぽすくまと仲間たち切手」の中の一枚で、ぽすくまがお好み焼きを焼いている光景が描かれています。
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