ブラジルの医師でフランスでピエール キュリーとマリー キュリーに師事し、ブラジルで最初のX線写真を撮影したアバロ・アルヴィム(1863~1928)は、放射線の障害で両手の指から左手そして右前腕と次々と侵されついには両腕を切断することになります。

彼は両腕をなくしてからも義肢を用いて終生放射線の研究に携わりやがてはがんで死亡します。

当時は放射線障害に関する知識が専門家でも持ち合わせていなかったことが悲劇を生んだわけです。

放射線の有害性についての知識が認識される前の悲劇と言えます。

切手は1963年ブラジル発行の「アバロ・アルヴィム生誕100年記念切手」として、彼を『科学の殉教者』として称えました、切手には義肢を使って研究するアバロ・アルヴィムの痛々しい姿が描かれています。



アロバ.アロヴィル.ブラジル.1963