ガンとカニは、どちらも古代ギリシャ語で「蟹」を意味する「karkinos(カルキノス)」に由来します。
そのため、英語では、ガンは「cancer(キャンサー)」、カニは「crab(クラブ)」ですが、どちらも「karkinos」の派生語です。
ガンが「癌」と呼ばれるようになったのは、古代ギリシャの医学者で"医学の祖"、"医学の父"と称されているヒポクラテス(紀元前460年頃~紀元前370年頃)によるとされています。
ヒポクラテスは、ガンを「蟹のような病気」と表現し、その理由は、ガンの病巣が周りの組織に浸食していく様子が、蟹が獲物を捕らえる様子に似ているためだと考えられています。
カニは、古来から食用や薬用に用いられており、その甲羅は、強い力に耐えられることから、魔除けやお守りとしても用いられてきました。
また、カニは、繁殖力が旺盛であることから、子孫繁栄の象徴としても見られています。
ガンとカニは、このように、古代ギリシャから人々に親しまれてきた生き物ですが、ガンは、病気の象徴として恐れられてきましたが、カニは、幸運や子孫繁栄の象徴として愛されてきました。
切手は1965年ニジェール発行の「ガン撲滅ツキャンヘーン切手」で、ガンを象徴するカニを握りつぶすことによってガン撲滅を表現しています。
切手は1970年アフガニスタン発行の「ガンとの戦い切手」で、医学のシンボルアスクレピオスの杖がガンを象徴するすカニを貫く事によってガン征圧を表現しています。
切手は1989年中国発行の「ガン予防切手」で、赤十字の中にガンのシンボルであるカニを描いてガン制圧表現しています。
切手は1972年トルコ発行の「ガン対策切手」で、当時としては最新型の回転式放射線治療機とガンの患部を表すカニが描かれています。
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