錬金術とは化学的手法によって金属以外の物質から貴金属(特に金)を精製する試みを言います。
16世紀ルネサンス期に錬金術は最盛期を迎え錬金術師が増え、グーテンベルグの印刷術により先人の書物が印刷され広まって行くことになります。
ルネサンス期の有名な医師・錬金術師の代表的人物としては、にパラケルスス(1493~1541)がいます。
ドイツの錬金術師ヘニッヒ・ブラント(1630頃~1692)は、1669年にバケツ60杯分の尿をとことん煮詰めて黒い沈殿物を得、更にそれを強く煮詰めることにより黒い沈殿物は白色の物質に変化しやがて明るく輝き出しました。
これは錬金術でもなく尿中のリンが発火した賜物だったのです。
空気中で燐光を発する物質の発見のニュースは、またたく間にドイツ中に広まったと言われています。
この当時は未だ元素という考え方は確立していませんでしたが、この実験こそが人類が初めて元素を発見した瞬間なのです。
人は1日に0.5~1グラムのリンを尿中に排泄しています。
切手は1990年ガーナ発行の「ルーベンス死去350年記念切手」の中の一枚でルーベンスが描いた、錬金術師パラケルススの肖像が描かれています。
ピーテル・パウル・ルーベンス(1577~1640)は、バロック期のフランドルの画家で、外肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など様々なジャンルの絵画作品を残した人物です。
![パラケルスス.ガーナ.1990](https://livedoor.blogimg.jp/bloodvox/imgs/5/2/528de3b6.jpg)
![パラケルスス.ガーナ.1990](https://livedoor.blogimg.jp/bloodvox/imgs/5/2/528de3b6.jpg)
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